そばにいたい。




目が覚めてふと外を見るともう真っ暗だった。



あわてて携帯を開く


ーーーーー21:43


「…やべ」


ーーーーー新着メール 37件
ーーーーー不在着信 67件


「ストーカーかよ」


ありえないほどの着信をみながらメールを返そうと返信ボタンに手をかける。



ブーブー、ブーブー


「あ」


着信を知らせたスマホを名前も確認せずにとる。



「やっとつながったっ!今どこにいんだよ!」


「…わりぃ、ねてた」

「はぁ?んもー、なんだよ」

はぁっと安心したような声を出す朔





ぎゅ


突然力が加わった手に少しおどろく。



「もう…いくの…?」

か細い玲菜の声を聞いて、朔にもう少しいることを伝え、返事も聞かず電話をきった。
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