そばにいたい。





玲菜はもともと人見知りだった。
私とはじめてあったときもひとりだった。

えーと…あ、小学5年生のときだ。
わたしたちが出会ったのは。

その日は新学期はじめの日だったなぁー

私がクラスに入ると、もう大体グルーブにわかれていた。
そのなかで、ひとりだけ自分の席で本を読んでいる人がいたの
…それが玲菜なんだけどね??

すっごく大人びてた
顔はすっごく綺麗で可愛くて…

私は、そのときは普通に疑問をもったの。
どうしてみんなの輪のなかにはいんないんだろう??って…

でも、近づいてみて分かったような気がした。

そこだけ、ホントにそこだけ、空気がピリピリしてるの。
私に近づかないでーって言ってるみたいに

そのときふと玲菜が顔をあげて、私とバッチリ目があった

でも、その顔はすこし青白かった

だから、私は意を決して話しかけた。


「だいじょうぶ??」

って聞くと、今まであったあの空気が消えた感じがした。


「なにが…??」
私に聞き返した声はすこし震えていて、何かにおびえてるようだった。
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