そばにいたい。
「何がって…しんどくない??」
そんな声に気づかないふりをして続けた
「…え、と、わたし…」
その子が何かを言いかけたときだった
「佐々木さん!!」
ふいにわたしの名前がよばれたんだ。
…気の強そうな女の子から
私が振り向いたのを確認するとその子はまた話しはじめた。
「中森さんとぁまり話さなぃほぅがぃぃとぉもぅょ」
その子が言ったとき、玲菜がすこしビクッとしたのが分かった
「どうして??」
「中森さんゎびょーきなの。だから、あまり近寄るとぅつっちゃぅょ??」
その子が言った瞬間、まわりにいた子からクスクス笑いが広がった
その子の話し方とそのまわりの子達のクスクス笑いはいようにムカついた。
ううん、もしかしたらムカついていたのは病気のことだったのかもしれない。
私はその子たちを無視して、中森さんに話しかけた。
「何の病気なの??」
中森さんは小さな声でこたえた
「喘息と心臓、と過呼吸…」
「そうなの??私も喘息持ちだよ??一緒だね!!」
中森さんはうつむいた顔をあげて私をまじまじと見つめた
だから、私はちゃんと目をみながら言った
「私、佐々木悠莉!!よろしくね!!」