そばにいたい。




玲菜が仲森家にきてから2週間がたった。




「おはようございます」



「おはよう、玲菜」

「起きたのか、おはよう」

「…おはよ」

「…」ガタッ



もう用はないとばかりに席を立ち、食器を片付ける拓真。



拓真はあいかわらず玲菜のことが受け入れられずにいた。



無言で学校の準備をして家をでる。



本当は学校にも行きたくはなかった。



玲菜は同じ学校のひとつ上に編入した。



編入生が"仲森"だということはもう広まっていた。




噂をする対象は''小学生''。

意味もわからず、オブラートに包むこともできずに無邪気にきいてくる。



拓真はそれがいやだった。
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