そばにいたい。
「…きいても、いいかな?」
遠慮がちに問いかけた速水は小さく頷いた玲菜をみて少し休ませないといけないなと思う。
「どうして濡れていたの?」
「…かけられたから」
「誰にかけられた?」
目線をさげ、質問に答えた玲菜は誰にかけられたかはいわなかった。
「そう、それじゃあ、過呼吸は前にもなったことがあるの?」
速水は顔をあげた玲菜の目に疑問が浮かんでいるのをみて、なったことはないのだと思う。
「なんでもないわ。…すこし寝ましょうか」
肯定も否定もしない玲菜をうながし、ベットに寝転がらせる。
速水は思い出したようにベットからはなれ、体温計をもってもどると、ポケットから何かを出している玲菜がいた
「はい、熱はかってね」