そばにいたい。
速水がでていったあと、玲菜はゆっくりと起き上がってベッドからでた。
高い熱のせいでフラフラしながら、教室に向かった。
教室のドアを開けると、授業が始まるぎりぎりの時間だった。
みんなの視線が集まる中、玲菜は黙って自分の席についた。
「なぁ、さっきさ、悠真があいつのとこにいったらしいぞ」
「え、うそー!悠真くんが?」
「うん、なんか放課後一緒に帰らねーと行けねーみたいだぜ」
「えー、かわいそう」
「あんなやつが妹とかこわいよな」
「うんうん、いっつも全然喋らないしほんとこわいよねー」
コソコソと話し始める女の子と男の子。
玲菜はそんな会話を聞きながら次のチャイムがなるのを待った。