そばにいたい。
――――コクン


悠真は玲菜がゆっくりと頷いたのをみて、靴箱へと歩きだした。


玲菜はその数歩うしろを歩く。


しかし、小学6年生の悠真と、小学2年生である拓真よりも小柄な玲菜がおなじ速さで歩くこともできるわけがなく、もともとあいていたふたりの距離はどんどん開いていく。


玲菜が追い付かなくちゃと思えば思うほど、悠真においていかれる気がして、思わず小走りをした。
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