そばにいたい。




悠真は階段のおどり場で玲菜がついてきてないことに気がついた。


戻るべきか、

待つべきか、

少し迷ったが、壁に寄りかかって待つことに決めた。



体調が悪いのかもしれない、という考えが一瞬頭をよぎったが、保健室にいなかったし、さっきも普通だったのだから、大丈夫だろうと考え直した。



「にーちゃん!!!」



階段の下から聞きなれた声が聞こえて、上の階を見つめていた悠真は目線をおろした。
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