そばにいたい。





あの時―拓真くんが私に『いなければいい』と言った時―後ろから来ていた女子児童数名が、私にぶつかった。


そして、熱でフラフラしていた私は、自分の体を支えることができず、階段から落ちてしまった。



私は、拓真くんの驚いた顔を見ながら意識を手放した。

だから、床に叩きつけられたところはもう記憶がないし、意識を手放したあと、どうやってここまで来たのかもわからない。
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