そばにいたい。
暖かい腕に支えられて、暖かいコトバが私を包んでいく。
「ぁ、ハァ、やくそく…、」
ふいに、自分の息がひどくきれていることに気がついた。
トクン、トクンと少し早い鼓動が私を落ち着かせていく。
私の息がととのったところで温もりが離れた。
「もう大丈夫だな?よかった。」
そういってニッコリと笑ったのは"新しい父親"。
彼は、心配で走ってきてしまったよ、と少し照れたように乱れた髪を直した。