そばにいたい。
私たちが自己紹介し終わると、ふと、朔先輩がいった。
「ねぇ、龍、俺等ってさ、自己紹介したっけ??」
「…してねぇーな」
「…だよね。俺、東條朔ね。3年、朔でいいよ」
「稀崎龍。龍でいい」
「はぃ」
「敬語はなしだ。こいつ等も」
「は、うん」
威圧感たっぷりの自己紹介に頷くしかない私たち
「じゃぁ、流れ的にゆーと次俺??しゃーないなー、おしえてやろ「香月瑠衣。瑠衣でいい」
「まて瑠衣。何で俺にかぶせてんの??」
「あのうざいの藤堂篤志な。あんな奴だけど、覚えてあげて」
「おい、朔ー」
「なに??」
「な、なんでもねぇ」
瑠衣に自己紹介を被せられてぶつくさ言っていたのは篤志って言うらしい。
ん…何かどっかで…
「あ、龍星…」
私がつぶやいた瞬間、陸と篤志が固まった
…なんかまずいこと言ったかな??
「お前、それ知ってんの??」
さっきまでのおちゃらけた感じじゃなくて、真剣にきいてくるから、
「弟が、入ってるよ…あと、兄と父も入ってたみたい」
私がそういうと、みんな納得したみたいに元にもどった。
「まぁ、俺等が龍星の幹部だな。ちなみに龍が総長で、朔が副総長な」
「へー、そうなんだ」
「それだけかよ。お前等、変わってんな」
「え??なんで??」
ホントに意味が分からなくて悠莉と一緒
に首を傾げた
「女はみんな、俺等が龍星だと知ったらキャーキャーうるせぇーかんな」
「そーなんだ…龍等は龍等なのにね」
「ふっ、そうだな」
いいながら龍を見上げると、笑ってぽんぽんしてくれた