そばにいたい。
「…病室は507だよ」

「はい、分かりました」

気づいたのかな??
なにもいわなかったけど

でも、いまはそれがありがたかった

いまは何も聞かず、そっとしておいて欲しかった。


それから最後に、先生はお母さんに連絡しておくからといって診察を終わった。


「悠莉ちゃん、立てる??」

「だいじょ、ぶ…」

「大丈夫じゃないでしょ」



ふわっ


急に体がういた。


「ちょっ、と…」

「だまって」

「…朔」

「なに??」

「私のこと嫌い??もう、いやだ??」


少しおこっているような、呆れているような朔に不安になって聞いた


なのに、朔は一瞬あしを止めただけでまた何も言わず歩き始めた


「さ、く…??」

おもわず涙があふれる








私、何でこんなに胸が痛いの??

何でこんなに朔に嫌われるのがこわいの??




…この気持ちはなに…??
< 68 / 232 >

この作品をシェア

pagetop