そばにいたい。
疲れて龍の腕の中で眠っていたらしい私は夕食の前に起きた。

体が重く、頭も痛い。
おまけに息も少し苦しかった。


「起きたのか??」

隣から声が聞こえ、誰かと思ってみると、龍だった。


「りゅー…」

「ん??どうした??」


優しい声で聞いてくれる龍に、安心できた。


「せんせ、よんで、??」

「わかった。ちょっと待っててな」

ナースコールで呼べばいいのに、病室を出て、先生を探しに行った。


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