そばにいたい。





窓からの太陽の光で目が覚めた。

「ん…」


酸素マスクがしてあって、点滴もついていた。


酸素マスクをとって、起き上がってみると、向かいに寝ているはずの悠莉はまだ起きてなく、時計を見ると朝の8時だった。


「ぁ…昨日あのまま意識なくなっちゃったんだっけ…」


コンコン

考えているとドアを叩くノックの音がした。


「はー…」ガラガラガラ

い…??

返事してたんだけどな、普通に空いちゃった。


「え、玲菜ちゃん??」

「あ、さく…」

入ってきたのは龍星のみんなだった

でも、なんか…


「起きたんだ」

「うん、さっき」

「そっか、よかった」

「ごめんね…ねぇ、篤志は??」


そうだ、さっきの違和感はこれだったんだ。

いつもうるさい篤志がいないこと。

「よくあることなんだ」

「え…??」

よくあるって、篤志がいなくなることが??
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