Always不機嫌ダーリン
モヤッとして、
う~ん……どうしたものか。
「あれどったの里美ー。眉間にシワよってるぞー?」
「…ん?あー、ぴょんちゃん」
机に頬杖をついて思考を巡らせていたあたしの元に、友達のぴょんちゃんが来た。
妃代(ひよ)という名前をもじってぴょんちゃんと呼ばせて頂いてます。
ぴょんちゃんは前の席のイスを引っ張り出し、腰掛けた。
「何か考え事?」
「うん。…どうしたら、翔ちゃんが笑ってくれるかと」
「並岡くん?」
小首を傾げるぴょんちゃんにコクリと頷く。
「翔ちゃんあたしには笑ってくれないのに、他の子には笑うんです。だから、あたしにも笑って欲しくて」
「うんうん」
「…笑ってくれたら、この変なモヤモヤも消えるかと…」
「うんうん…て、え?」
え?
あたしの悩みを聞いていたぴょんちゃんが、ちょっとだけ目を大きくさせた。
あれ、あたし何か変な事言いましたっけ?