Always不機嫌ダーリン


「…里美、何の真似だ?」



ドヒィィーーーーッ!!


般若のような形相で、あたしを見下ろす翔ちゃん。


殺される。そう思いました。



「あは…は…」



笑って誤魔化そうと、頑張ってみるけど。

逆に笑顔は引きつって、翔ちゃんは笑うどころか怒らせてしまった。



「…もうすんなよ?」


「…は、はい…」



背中を冷や汗が伝った時、離された手。翔ちゃんは不機嫌全開で。


道のりはまだまだ厳しい……と、自分で不機嫌にさせちゃった事を反省しつつ、心の中で笑わせたい思いは大きくなった。





< 20 / 42 >

この作品をシェア

pagetop