絶対にみちゃダメ!
そのうちに、会場のライトが落ちた。
バイオリンがチューニングを始める音がする。
そしてゆったり音楽が流れ出した。
会場の人たちが動いて、ゆっくりダンスが始まる。
タキシードの人が側にやってきて、あたしに何か変なものを渡した。
チョウチョの形に似た横長の分厚い布で耳にかけられるようになっていて、二つ穴が開いている。
なんじゃこれ。
よくよく見ると、皆踊っている人は目の辺りにそれをつけている。
周りの人たちもドンドンつけはじめていた。
も、もしかして……これって仮面舞踏ってやつ!?
ちょっとこれは恥ずかしいかも……。
でも仕方なく食べ終わったお皿を渡して飲み物をもらうと、あたしも仮面をつけた。
そのタイミングを見計らったように、あたしの側に人が立った。
やっぱり目元には黒い仮面をつけている。
高い身長の身体を白いロングタキシードに身を包み、髪は短くて黒。
仮面をつけてたって、中身はバレバレだった。
「虎……」
あたしは噴出した。
だって変だもん。
バイオリンがチューニングを始める音がする。
そしてゆったり音楽が流れ出した。
会場の人たちが動いて、ゆっくりダンスが始まる。
タキシードの人が側にやってきて、あたしに何か変なものを渡した。
チョウチョの形に似た横長の分厚い布で耳にかけられるようになっていて、二つ穴が開いている。
なんじゃこれ。
よくよく見ると、皆踊っている人は目の辺りにそれをつけている。
周りの人たちもドンドンつけはじめていた。
も、もしかして……これって仮面舞踏ってやつ!?
ちょっとこれは恥ずかしいかも……。
でも仕方なく食べ終わったお皿を渡して飲み物をもらうと、あたしも仮面をつけた。
そのタイミングを見計らったように、あたしの側に人が立った。
やっぱり目元には黒い仮面をつけている。
高い身長の身体を白いロングタキシードに身を包み、髪は短くて黒。
仮面をつけてたって、中身はバレバレだった。
「虎……」
あたしは噴出した。
だって変だもん。