†魔界戦記†〜解体真書〜
「あっ!?先生!!」
その時、ガラガラと
扉が開いて
先生が教室に入ってきた。
「何をやっとるかヒヨシ」
しかし・・・
次に吐かれる言葉は
僕の期待を脆くも砕いた。
「まぁ、出来損ないには
時に体罰も必要かも知れん」
いやらしい
含み笑いを浮かべ
先生は教壇の椅子に座る。
「先生!!僕が何か」
「しましたか?じゃない。
出来ないんだろ?
君はいつもそうだ」
言葉は遮られ
また『出来損ない』
というレッテルが
重くのし掛かる。
周りの子達も誰一人として
可哀想なんて
思ってる奴はいない。
「僕は・・・孤独だ」
アザと鼻血で
汚れた顔を洗うと
僕はいつもの場所に向かう。
心の中は、真っ暗だな。