遅すぎた,I Love You【短編】


精神的双子



なんて、言葉があるけれど私たちは性格も考え方も何もかもが、本当によく似ていたように思う。





唐揚げににマヨネーズをたっぷりかけるところ


カラオケではメロディーよりも、ハモりの方が好きなこと


砂浜の海が好きなこと


ハリウッド映画よりもフランス映画が好きなこと






たわいもないことだけれど、
彼が好きなものは必然的に私も大好きなものになり、私が好きなものは、いつの間にか彼も大好きなものになる。




「不思議だよね。」


「なにが??」



「僕たち、生まれも育ちも違うのに誕生日も好みも性格もよく似てると思わない??」


「そうだね。
もしかしたら……私たち、前世で双子だったのかもね!」






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