死蜂
Ⅱ
狂乱の如く降り注いだ日差しも夜の帳に成り代わる。
夕食の後、美晴は夕涼みがてら、別荘のバルコニーに出ているらしい。
(恭平君は…どこに行ったのかしら…)
別荘の中を歩き回って恭平の姿を探す葵。
金持ちの屋敷というのは、どうしてこうも無駄に部屋数が多いのだろう。
使われていない部屋もあったりして、下手をすれば迷ってしまいそうだった。
夕食の後、美晴は夕涼みがてら、別荘のバルコニーに出ているらしい。
(恭平君は…どこに行ったのかしら…)
別荘の中を歩き回って恭平の姿を探す葵。
金持ちの屋敷というのは、どうしてこうも無駄に部屋数が多いのだろう。
使われていない部屋もあったりして、下手をすれば迷ってしまいそうだった。