死蜂
「葵さん!」

美晴が一番に葵に駆け寄った。

「大丈夫ですかっ?怪我とかないですか?もうっ、心配したじゃないですか」

今にも泣きそうに顔を顰め、葵の腕を握り締める美晴。

そんな彼女の手を。

「!」

葵は強く振り払った。

「葵…さん…?」

「触らないで」

低く冷たい声。

葵は美晴を睨みつけ。

「!?」

木の幹にドンッ!と体当たりする!

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