死蜂
死蜂の体内への侵入は残忍極まりないものだった。

鋭い針で皮膚を、肉を貫き、激痛を与えながら血管に毒を注入する。

毒は血流に乗って瞬く間に全身に回り、筋肉を麻痺させ、やがては呼吸困難に陥る。

その間に死蜂は、じわじわと毒針で体内奥深くに侵入、最終的には脊椎にまで到達し、そこから神経に直接繋がる事で、寄生した人間を死に至らしめ、その肉体を我が物として操るのだ。

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