スイートスキャンダル
「……遥さん?」
「え?」
どうやらボーッとしていたらしいあたしの顔を、いつの間にか柊君が覗き込んでいた。
「どうかしましたか?あ、足が痛いとか……」
「そんな訳ないでしょ。いつの話してるのよ。ちょっと考え事してただけよ」
眉を下げる柊君に、思わずプッと吹き出してしまう。
「じゃあ、いいですけど……」
彼は安堵の笑みを浮かべた後、ハッとしたような表情を見せた。
「そうだ、後でアドレス教えて下さい。さっきの展望台での写真、送るんで」
さっきまでの自分(アタシ)なら、『いらない』って言っていたのかもしれないけど…
今は迷う事無く、素直に頷いていた――…。
「え?」
どうやらボーッとしていたらしいあたしの顔を、いつの間にか柊君が覗き込んでいた。
「どうかしましたか?あ、足が痛いとか……」
「そんな訳ないでしょ。いつの話してるのよ。ちょっと考え事してただけよ」
眉を下げる柊君に、思わずプッと吹き出してしまう。
「じゃあ、いいですけど……」
彼は安堵の笑みを浮かべた後、ハッとしたような表情を見せた。
「そうだ、後でアドレス教えて下さい。さっきの展望台での写真、送るんで」
さっきまでの自分(アタシ)なら、『いらない』って言っていたのかもしれないけど…
今は迷う事無く、素直に頷いていた――…。