スイートスキャンダル
★『さよなら』って言います。
―――――――…
別れの時間が刻一刻と迫って来ると、お互いに口数が少なくなっていった。
「あの、遥さん……」
「何?」
どこか歯切れの悪い柊君の態度を不思議に思っていると、彼は一呼吸置いてから続けた。
「俺……」
だけど…
柊君はそこで口を噤んで、小さなため息をついてから微笑んだ。
「すみません、何でもないです……」
「どうしたの?」
「いえ……。本当に何でもないので、気にしないで下さい」
柊君の態度に違和感を抱いたけど、それ以上は話そうとしない彼に何も訊けなかった。
その後は複雑な気持ちを隠して、また他愛のない話をした。
別れの時間が刻一刻と迫って来ると、お互いに口数が少なくなっていった。
「あの、遥さん……」
「何?」
どこか歯切れの悪い柊君の態度を不思議に思っていると、彼は一呼吸置いてから続けた。
「俺……」
だけど…
柊君はそこで口を噤んで、小さなため息をついてから微笑んだ。
「すみません、何でもないです……」
「どうしたの?」
「いえ……。本当に何でもないので、気にしないで下さい」
柊君の態度に違和感を抱いたけど、それ以上は話そうとしない彼に何も訊けなかった。
その後は複雑な気持ちを隠して、また他愛のない話をした。