スイートスキャンダル
「そんなに好き好きオーラを出してるくせに、何言ってるのよ」


「す、好き好きオーラ……?」


「遥、アンタは確実に恋の病よ!仕事が捗らないのも、絶対にそのせいだからね!」


力強く断言されてしまって、言い返す言葉を見付けられなかったけど…


「そっ、そりゃ……ちょっとは気になってるけど、だからってどうしろって言うのよ!?」


こうなったら開き直るしか無いと自分自身に言い聞かせ、眉を小さく寄せながら有紀を見た。


「柊君は四つも年下で、親友の弟なのよ?大体、大阪に住んでて簡単に会えもしないのに、どうしようもないじゃない!」


一気にそこまで話すと、彼女はニヤリと意味深な笑みを零した後で、心底嬉しそうに笑った。


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