スイートスキャンダル
★特効薬を頂きました。
―――――――…
どうしてだろう……
顔を確認する前に、それが柊君の手だとわかってしまった。
「どういう事だよ、有紀。約束が違うんだけど」
ざわめく店内で、その声だけが鮮明になって耳に届く。
「柊がウジウジしてるから、じれったくなったのよ」
「別にウジウジなんてしてないだろ。大体、3時に待ち合わせって言ったくせに自分は2時に待ち合わせしてるって、何なんだよ?」
「どうしてそれを知ってるのよ?」
「有紀の携帯が繋がらなかったから家に電話したら、義兄さんが教えてくれたんだよ」
「あら、そう」
眉をしかめた柊君に怯む事無く、有紀は開き直ったように息を吐いた。
どうしてだろう……
顔を確認する前に、それが柊君の手だとわかってしまった。
「どういう事だよ、有紀。約束が違うんだけど」
ざわめく店内で、その声だけが鮮明になって耳に届く。
「柊がウジウジしてるから、じれったくなったのよ」
「別にウジウジなんてしてないだろ。大体、3時に待ち合わせって言ったくせに自分は2時に待ち合わせしてるって、何なんだよ?」
「どうしてそれを知ってるのよ?」
「有紀の携帯が繋がらなかったから家に電話したら、義兄さんが教えてくれたんだよ」
「あら、そう」
眉をしかめた柊君に怯む事無く、有紀は開き直ったように息を吐いた。