スイートスキャンダル
「あたし……もうすぐ30になるの……。柊君より四つも年上なのよ?恋愛だって、ずっとご無沙汰だし……。それに……柊君みたいにカッコイイ子なら、あたしなんかよりももっとお似合いの子がいるはずよ……」


何度も言葉に詰まりながらも自然と出て来た不安を口にすると、黙って聞いていた柊君が眉をグッと寄せた。


「そんなの、どうだっていい」


「え……?」


「俺は遥さんが『好き』って言ってくれるのなら、遥さんが年の差なんて気にする暇もないくらい大切にする自信があります。大体、旅行の時だって年の差なんて感じてなかったでしょう?」


柊君は真剣な表情で話した後、柔らかく微笑んだ。


「俺の13年分の想いを、甘く見ないで下さいよ?」


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