スイートスキャンダル
「あ、フレンチトースト」
「この間、食べたいって言ってただろ?コーヒーは、ミルクたっぷりで良かった?」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして」
何気無く口にした事をちゃんと覚えていてくれたり、疲れている時に欲している物をさりげなく出してくれたり…。
有紀の言う通り、彼女の弟はどこまでも気が利く。
そんな男性(ヒト)が自分(アタシ)なんかを選んでくれた事が、未だに少しだけ信じられないけど…
あたしの左手の薬指には、半年前に柊君がくれたエンゲージリングがキラキラと光っている。
あたし達は今年の6月に入籍を済ませ、付き合ってちょうど1年になる来月初旬に結婚式を挙げる事になっている。
「この間、食べたいって言ってただろ?コーヒーは、ミルクたっぷりで良かった?」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして」
何気無く口にした事をちゃんと覚えていてくれたり、疲れている時に欲している物をさりげなく出してくれたり…。
有紀の言う通り、彼女の弟はどこまでも気が利く。
そんな男性(ヒト)が自分(アタシ)なんかを選んでくれた事が、未だに少しだけ信じられないけど…
あたしの左手の薬指には、半年前に柊君がくれたエンゲージリングがキラキラと光っている。
あたし達は今年の6月に入籍を済ませ、付き合ってちょうど1年になる来月初旬に結婚式を挙げる事になっている。