スイートスキャンダル
その翌週には、柊君の両親に挨拶に行った。


四つも年上の自分がどんな風に見られるのかが不安で、数日前から眠れないくらい緊張していたけど…


あたしの心配を余所に、彼の両親は快く受け入れてくれた。


あたしが有紀の親友だという事も、賛成してくれる理由になったみたい。


もっとも、有紀も事前に両親にあたしの事を話してくれていたらしくて…


後で柊君からその事を聞いた時には、彼女に感謝せずにはいられなかった。


それからは、有紀や両家の両親達の協力もあって、あっという間に今のマンションが見付かった。


予定では今年の春頃から柊君と一緒に住むつもりだったのに、彼に急かされて結局は年明け早々に引っ越しをする事になった。


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