スイートスキャンダル

★迷う事なんてありません。

―――――――…



翌週になっても体調は優れないままで、今日はとうとう微熱まで出てしまった。


今朝は何とか笑顔を繕って誤魔化せたけど、このまま熱が下がらなければ鋭い柊君にバレるのは時間の問題に決まっている。


病院、行くしかないかなぁ……


半ば諦めながら覚悟を決めたものの、今週は病院に行く時間なんて無い事は明らかで、帰りにドラッグストアで風邪薬を買おうと決めた。


それから、帰宅が遅くならないように必死に仕事を片付け、何とか21時過ぎには退社する事が出来た。


駅までの道のりでスマホを確認すると、有紀から着信が入っている事に気付いて…


何の用事か思い当たらないまま、一先ず電話を掛け直した。


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