スイートスキャンダル
「妊娠したって本当!?」


「えっ!?」


思わず声を上げ、目を見開いてしまう。


「さっき有紀から電話があって……。俺、ビックリして……」


あたしに負けず劣らず驚きの表情を浮かべた柊君が、珍しく拙(ツタナ)い口調で説明をしてくれた。


有紀のバカっ……!


『言わないで』って、あんなに念押ししたのに!


心の中では有紀に不満をぶつけながらも、真剣な表情の柊君には隠せなくて…


「まだ、決まった訳じゃないのよ……?ちゃんと調べた訳じゃないし……」


彼から視線を逸らし、何とかそれだけを告げた。


「だったら、今すぐに調べよう」


すると、柊君が持っていた白い紙袋から検査薬を取り出した。


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