スイートスキャンダル
★幸せなスキャンダルです。
―――――――…
夏の香りが薄らいだ9月上旬、あたしは綺麗な鐘の音が響くチャペルの控え室で、純白のウエディングドレスに身を包んでいた。
「絶対に幸せになりなさいよ!」
さっきから泣きながら同じ言葉を繰り返す有紀に、苦笑混じりに頷く。
何度も念押しした彼女はようやく満足したのか、数枚のティッシュを手に取って豪快に鼻をかんだ。
「それにしても、子どもが同い年になるなんてね〜」
「うん、さすがに驚いたよね」
「もし男の子と女の子だったらさ、許婚にしちゃう?いとこ同士だけど、ちょっと楽しそうじゃない?」
相変わらず突飛な有紀の提案に微苦笑を零しながら、そういうのも楽しそうだと思ってしまった。
夏の香りが薄らいだ9月上旬、あたしは綺麗な鐘の音が響くチャペルの控え室で、純白のウエディングドレスに身を包んでいた。
「絶対に幸せになりなさいよ!」
さっきから泣きながら同じ言葉を繰り返す有紀に、苦笑混じりに頷く。
何度も念押しした彼女はようやく満足したのか、数枚のティッシュを手に取って豪快に鼻をかんだ。
「それにしても、子どもが同い年になるなんてね〜」
「うん、さすがに驚いたよね」
「もし男の子と女の子だったらさ、許婚にしちゃう?いとこ同士だけど、ちょっと楽しそうじゃない?」
相変わらず突飛な有紀の提案に微苦笑を零しながら、そういうのも楽しそうだと思ってしまった。