スイートスキャンダル
「何の話?」


不思議そうな顔をした柊君に、意味深な笑みを向ける。


「『あたしは幸せよ』って事よ」


「それって、『俺が傍にいるから』って事でいい?」


「当たり前じゃない」


「良かった」


柊君はフワリと笑った後、あたしの頬にキスを落とした。


「最初は入籍と同時に式を挙げたいと思ってたけど、今はこの時期にして良かったと思ってるんだ」


不意にそんな事を口にした彼に小首を傾げると、さっきよりも柔らかい笑みを向けられた。


「だって、お腹の子と三人で結婚式を挙げられるだろ?それって、二人だけよりもずっと幸せだと思わない?」


その言葉に、あたしは満面に笑みを浮かべて大きく頷いた。


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