スイートスキャンダル
約束の1時間になる前にお風呂から上がって、温まった体に浴衣を纏った。
柊君の浴衣は濃紺で無地っぽい物だったけど、あたしの浴衣には朝顔があしらわれている。
淡いピンクや濃い青色の朝顔が白地の生地によく映えてはいるものの、あたしよりももう少し若い子向きのデザインのような気がして…
「……やっぱり、持って来た服に着替えようかな」
洗面台の鏡を見ながら、不安混じりのため息を漏らしてしまった。
その直後、部屋のインターホンが鳴った。
時計を確認すると、約束の時間よりも10分以上過ぎている。
恐らくあたしに余裕を持たせてくれたのだと気付いて、柊君の事はよく知らないのに何だか彼らしいと思ってしまった。
柊君の浴衣は濃紺で無地っぽい物だったけど、あたしの浴衣には朝顔があしらわれている。
淡いピンクや濃い青色の朝顔が白地の生地によく映えてはいるものの、あたしよりももう少し若い子向きのデザインのような気がして…
「……やっぱり、持って来た服に着替えようかな」
洗面台の鏡を見ながら、不安混じりのため息を漏らしてしまった。
その直後、部屋のインターホンが鳴った。
時計を確認すると、約束の時間よりも10分以上過ぎている。
恐らくあたしに余裕を持たせてくれたのだと気付いて、柊君の事はよく知らないのに何だか彼らしいと思ってしまった。