スイートスキャンダル
貝殻をハンカチで包んでバッグの内ポケットに入れると、柊君がまたあたしの手をそっと握った。
あたしはまるで彼がそうしてくれるのを望んでいたかのように、つい自然と大きな左手を受け入れてしまって…
「ちょっ……!だから、手を繋がないでよ!」
それを隠すように、慌てて大声を出した。
だけど、柊君はそんなあたしの気持ちも見透かすようにフワリと笑って、ゆっくりと口を開いた。
「これは、昨日の新幹線でのビールとお弁当のお礼って事で」
「うっ……!だったら、お金を払うから!」
柊君がそれを望んでいない事を知りながらも抗議をすると、彼はあたしのそんな心情すらも見破るようにクスクスと笑った。
あたしはまるで彼がそうしてくれるのを望んでいたかのように、つい自然と大きな左手を受け入れてしまって…
「ちょっ……!だから、手を繋がないでよ!」
それを隠すように、慌てて大声を出した。
だけど、柊君はそんなあたしの気持ちも見透かすようにフワリと笑って、ゆっくりと口を開いた。
「これは、昨日の新幹線でのビールとお弁当のお礼って事で」
「うっ……!だったら、お金を払うから!」
柊君がそれを望んでいない事を知りながらも抗議をすると、彼はあたしのそんな心情すらも見破るようにクスクスと笑った。