Heart ✰番外編✰
「それって琉斗はどう思ってるわけ??」
「俺は彩海を束縛なんてしたくないから。」
「でも、ずっとドア見てんじゃん。」
その瞬間、ビックリしたかのように俺を見た。
「そんなに気になるなら行けって。」
「でも…………俺は怖いんだよ。」
「振られねぇよ、彩海は琉斗のことが好きだからな。」
琉斗は少しだけ考えると…………。
「俺、彩海のこと追いかける。」
そう言って琉斗は彩海を追いかけて行った。
「さて、俺はどうするかな。」
独り残された俺の声が響く。
俺はそのままゆっくりと瞳を閉じて眠りについた。
「……………夏起くん…………。」
俺の思考が落ちる瞬間、梓紗の声が聞こえた気がした。