Heart ✰番外編✰
俺が起きたのは、けたたましく鳴るケータイの着信音だった。
「………もしもし。」
着信の相手は琉斗だった。
「もしもしっ!!!!」
琉斗は何故か少しだけ息を切らしていて、でもどこか焦っているようだった。
「どうした??彩海に会えたのか??」
「お前が探してる女の子の特徴は!?!?」
俺は琉斗のただならぬ空気に飲み込まれそうだった。
「瞳が茶色で、彩海と同じ背の高さ。」
俺は簡潔に言った。
だけど、琉斗の次の言葉で俺はすぐに琉斗の場所へと行った。
その時、俺のポケットからストラップが落ちた。
俺のではなく……………梓紗のストラップが………。
「ハァ…………っ…………ハァ………。」
俺が息を切らして向かった場所。
それは、この街の中で1番に大きい病院だった。