Heart ✰番外編✰




「言わなきゃ想いは伝わらないでしょ??」


「っっ……………。」


「あたしはずっと、夏起くん。」


そう言って、俺を真っ直ぐに見る。












「あたしがずっと見てたのは夏起くん。あなただよ??」














思考が止まった。


「……………はっ??」


「あたしがずっと想い続けてた人は夏起くんなの。」


「なん………………で……………………。」


「だって、好きなんだもん。理由なんて…………無いよ??」


梓紗の気持ちが分かった。


梓紗は俺と同じ思いだった。


でも、俺には……………。


「っっっ…………ゴメンっ。」


「…………えっ??」


「俺は梓紗とは付き合えない。」


「どう…………して………??」


「俺は何度も梓紗を傷付けた。俺は愛される資格なんてないんだ。」











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