想 sougetu 月
 ひとりえっちって言葉は知っていても、どうしても抵抗があってしたことはない。
 そんな私の答えに満足したのか、斎が嬉しそうに笑う。

「じゃあ、俺がいっぱいイかせてあげるよ」

 嫌だと言おうと口を開けたとたんキスされ、口からは言葉にならない音がこぼれるだけ。
 何とか逃げようとしたとたん、布ごしに斎の指が割れ目を上下する。

 ぴりりとした刺激を感じ体がいきなり萎縮した。

 感じたこともない刺激に恐怖が湧いてくる。

「月子、そんなに怯えなくても大丈夫、段々気持ちよくなるから」
「い……あ……」

 気持ちいいとかそういうのはどうでもいい。

 ただ恥ずかしさと沸き起こる恐怖に怯える私。
 そんな私を激しく奪おうとする斎。

 抵抗しているはずなのに、斎の体はぴくりとも動かない。

 キスされ。
 胸の乳首をいじられ。
 あそこを指で刺激され。

 触られているあそこが段々と熱くなっていく。

 今日、おば様達は2人そろって出張に行っていて誰も家には帰ってこない。

 このままでは2人とも罪をおかしてしまう。
 止めなければならないと思うのに体は自分の思い通りには動かなかった……。
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