雨桜~君に唄ったLoveSong~
「・・・。気にするよ。気にするよ!!」
「桜夢・・・。」
「春紀はいつも私を気にしてくれた!」
そう、春紀はいつも助けてくれた。
あの時も。
「だ、だから。わたしっ。は」
熱くなってしまったからなのか、涙が出てきてた。
「あ~~。泣くなって。分かったから。」
春紀は優しく頭をなでてくれた。
「・・・。そう?じゃあ、三日以内に友達を作る事!分かった??」
私は涙を手で拭い、春紀に笑いかけた。
「ったく。俺が本気だしたら友達なんかすぐできるぜっ!?」
「じゃあできなかったら、今度お昼おごりね!!」
春紀は「いいぜ!!」と言って走って帰ってしまった。
「あ、あいつ帰りみち同じなのに・・・。」
まっいっか、と思いながらある場所に向かった。
ある場所・・・如月病院の裏庭の一本の桜の木。
この場所はお気に入りの場所。
この場所は