微糖恋愛
act.2
朝起きて新着メール開いたゆつかの動きが止まった。
なぜなら、唯人からの新着メールには絵文字もない無愛想な文面で“ごめん、今日会えなくなった。”と書いてあったから。
突然のどたきゃんメールにため息をつかずにはいられなかった。
今月で何回目?
せめて会えなくなった理由くらい教えてくれたっていいじゃない。
あたしが今日どのくらい楽しみにしてたかわからないでしょ?
……まあわかんないだろうからこんな簡単にどたきゃんするんだろうけどさ。
もしあたしが二番目じゃなかったとしたら丁寧に理由もつけてメールしてくれた?
いや、もし二番目じゃなかったとしたらこんなにいっぱいどたきゃんしてこないか。
ゆつかはあはは、と浅はかな考えの自分を自分で嘲笑うと、目尻に浮かぶ涙を乱暴にぬぐって勢いよく布団をかぶった。
考えれば考えるほど悲しくなるから、こういうときは寝るに限る。
~♪~♪~♪
ゆつかが睡魔に襲われ始めたくらいに、ゆつかの枕元のケータイはけたたましくゆつかの部屋に鳴り響いた。