~文明開花 恋い焦がれ~ 序
「じゃあ、あなたはようするに100年先からいらしたということですか!?」
ガタンッとお客さんが蕎麦屋(そばや)の古い机を叩いた。
「えと、まあ、そうなるのかと…」
机を叩いた勢いでせっかくのお茶がこぼれそうになり、あわてて押さえる。
「紫波さん、蕎麦(そば)でいいですか?」
「ああ、天ぷらもな!」
「分かってますよ」
「にしても、お嬢ちゃんは
とんでもねぇところから
来たんだなあ」
「それで君が100年先から来たというなら何か証拠でもあるの?」
鷹麻さんは蕎麦を静かにすすりながら目線だけを私に向けて聞いてきた。
「証拠といわれても......」
証拠になるといえばこの服くらい?
「なさそうだね。まあ、それの服見れば、信じなくもないけど」
「うっ...私の服ってそんなに変ですか?」
私としてはお気に入りなのに…
「変ていうか…卑猥。」
ズガーン....
「ひ、卑猥…」
「そうですか?私はなかなか、面白いと思いますよ~なんていうか、新しい発想じゃないですか??」
お客さんは面白がってるのか、はたして本当にそう思っているのか…
「・・・で。どうするの?これから」
ごもっとも。どうしようかな。どっかで働き手でも探してみようか・・・・
「うーん。雇ってくれるところがあればうれしいんですけど・・・・
ついでに、衣食住こみで」
「さすがにむずかしいんじゃない?」
「がんばります・・・・」
はあ・・・これからどうなるのやら。
はたして私は帰れるのでしょうか・・・・?
序 時ヲ越エテ 完
以上で共通ルートを終わります。
こっからは、別作品の所に続きを書いていこうと思いますので
よろしくです。