~文明開花 恋い焦がれ~ 序
「明治!?」
意味が分からない。意味不明。分からないー!!!!
「明治って、明治グリコ?」
「いや、意味分かんないし。」
「じゃあなんですか!?」
「明治は明治だよ!!元号が
明治なの!」
は?は?は?
え?何?ようするに、
ここはつまり...
「.........明治時代?」
鷹麻さんは、不思議そうに答える。
「まあ、そうなるんじゃない?」
「.......いやいやいやいや、ないないないー!!!」
明治!?今は明治!?
じゃあ、私は、まさか
タイムスリップ!?
「.......なんなの君。」
私は、鷹麻さんに何度も確認を促す。
「今は明治なんですよね?
明治維新とか大政奉還とかの!?」
「え、まあ随分前のことだけど…」
今度は逆に鷹麻さんが私に押されて、一歩下がる。
「............うそでしょ。」
ガックリと頭をうなだれれて落ち込む私を見て、
紫波さんやお客さんも寄ってきた。
「お嬢ちゃん、随分落ち込んでるみたいだがとりあえず何がおこっているのか話してみな。」
「落ち込むのは後にして
今は落ち着きましょう」
「...はい。」