君の空
目が覚めると夜が明け
朝になっていた。
泣いて腫れた目は
まだ涙をためている。
彼には合いたくなかった。
だから、私は初めて
学校を休んだ。
1日ずっとベッドに
潜り込んでいた。
気が付いた時にはもう
夕方で一旦、ベッドから
キッチンに向かうと
インターホンが鳴った。
扉を開けるとそこには
佐和と俊と彼がいた。
部屋に3人を入れお茶を
カップに注ぎ、机に置くと
佐和が最初に沈黙を破った。
「ゆめ?どうして学校
来なかったの?」
私は答えることが出来ずに
俯いていると佐和が
俊と彼に外で待ってるように
言った。
「新くんの前では話しづらい
んだよね?なんでも
話してよ。」
私は佐和に全部話した。
彼が好きなこと。
昨日の彼の質問のこと。
帰りのこと。
すると佐和も泣きながら
抱きしめてくれた。