君の空
そして、2人で手を繋ぎ
佐和と俊の待つマンションの
1階へと行った。
2人は何も話さずただただ
手を握っていた。
1階につくと佐和と俊は
心配そうに待っていた。
「さわ、しゅん」
私が名前を呼ぶと2人は
振り返り駆け寄ってきた。
「さわちゃん、しゅんくん
心配かけてごめんね。
俺たち今日から
付き合うようになったんだっ。」
微笑みながらそう言う彼を
私はさらに愛おしく思えた。
「さわぁ。よかったねぇ。」
半泣きになりながら
そう言う佐和に私は感謝で
いっぱいになった。
それからそれぞれ帰るように
なり私が部屋に戻るために
振り返ると彼は私の手を掴み
「もうちょっと、一緒に居よう?」
そう言う彼が愛おしくて
一緒にいたくなって手を握った。