君の空
シンユウ
その後、お互い家に帰り
次の日がやって来た。
季節は秋から冬に変わろうとしていた。
いつものように学校へ行き
いつものように佐和と騒いで
いつものように家に帰った。
いつもと違っているといえば
私と佐和と俊の3人の中に
新が加わったこと。
それだけだと思っていた。
ただ、それだけだと…。
けど、違っていた。
家に帰りついたとき、
携帯が部屋の中で鳴り響く。
携帯を手に取り表示を見ると
【俊】
の文字。
俊から私に連絡をしてくるのは
珍しいこと。
何の話題か気になりながら
電話に出る。
「…もしもし、」
私がそう言うと俊は
「ゆめ、今から出てこれない?」
俊の話に疑問に思いつつ
私は俊のもとに行くようにした。