君の空
次の日の朝、私は俊のことが気になり
早めに学校に行くようにした。
「ゆめぇ!おはよっ!」
何も知らずにいつもどおり
挨拶をする佐和に私は泣きたくなった。
すると、そこに俊が登校して来た。
「…はよ。」
元気なさげに教室に入って来る
俊と目があった。
「…おはよう。」
私がそう言うと俊は佐和の手を引き
屋上へと向かって行った。
しばらくすると新が教室に
入って来た。
新と挨拶を交わして昨日の
出来事を全て話す。
そして2人で教室で待っていると
涙目になりながら廊下を走る
佐和の姿が目に入った。
私は急いで教室からでて
佐和を後から追いかける。
「佐和!さわぁ!」
学校を出てすぐのところで
佐和が走るのを止めた。