愛しのスイートボーイ&ソルティボーイ
〜prologue〜
幼い頃
毎日通っていた
小さな古ぼけた図書館に
痩せた難民の少女とお母さんの
ポスターが少し曲がって貼ってあった
私はそれを見る度
なぜか心が苦しくなった
痩せ細った体に大きな瞳
その瞳は悲しく今にも涙かこぼれそう…私にはそう見えた
「私…この子を助けたい。早く大人になって幸せにしてあげたい…」
そう強く思った10才の夏
あれから7年
高校に三年生になった私
大人まであと少し
そう
夢まであと少し…
でも自分は幸せになっているの?