愛しのスイートボーイ&ソルティボーイ
〜愛のボランティア募集⁉〜
「おはようございま…ふああああ…」
「ちょっと…三葉…」
「…あ…ごめん」
まだまだ残暑厳しい日々
私は校門前で今日も登校生徒に挨拶をする
いつもの風景
ま…挨拶してもほとんど返事は帰ってこないんだけどね
インターアクト部の部長の私は
特に挨拶をしっかりしなければならないのだが
夏の疲れで…つい…大あくび
「三葉…勉強のやりすぎで寝てないんじゃない?」
同じ部活でクラスメイトのが智世(チヨ)が
顔を覗かせながら聞いてきた
「うん…英会話教室の課題が多くて…確かに寝てないんだよ…」
私はゴシゴシと右目を擦る
「しかし…来年から海外に行こうって…三葉の頭じゃ無茶なんじゃないの?」
智世は続けて
私を小バカにするような感じで言ってきた
「なによ?私が海外に行っちゃったら寂しいくせに?」
私も負けじと
小ばかにするように言い返す
「……もーっ!寂しいに決まってるでしょ!」
「あははは…智世も一緒に来ればいいんだよ~」
私達はそう言いながら
抱きしめ合ってじゃれ合っていた
これも朝のいつもの風景
「あ…来たよ…三葉…」
「…う…!」
そんないつもの風景に
最近おかしな奴が現れるようになっていた!