あぁ・・・うちな

幸せ?幸せ


家に帰った時には、みんなが寝付いてる時間やった。


メールも電話もしてへんかったから心配してるかと思ったけど意外にそうでもなかったんやね。



自分の部屋に向かってると、寝室のドアが開いた。


「わっ」



思わず後ずさったうち。


「・・・み、なこ?」



「・・・うん。」


寝室から顔を出したんは、母さん。


母さんの顔は驚きでいっぱいって感じやった。



「実奈子、あなた、声・・・」




「ただいま、母さん・・・っ」




「っ実奈子」


母さんはうちをそっと抱きしめてくれた。


うちも母さんを抱きしめ返す。



すると、このうちらの声を聴いて父さんが寝室から出てきた。


「二人とも、こんな時間に・・・」
「父さんっ」


「近所迷惑・・・っ実奈子ぉぉぉ!?」



次の日の朝、隣の家の人に怒られたんは言うまでもないですね。




学校帰り、勝利の病室へ向かううち。


コンコンッ―――


・・・・・・?



中からの返事がない。


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